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大報恩寺(千本釈迦堂)について

大報恩寺(千本釈迦堂)

大報恩寺(千本釈迦堂)

千本釈迦堂大報恩寺は今から約800年前、鎌倉初期安貞元年(1227)義空上人によって開創された寺です。本堂は創建時そのままのものであり、応仁・文明の乱にも両陣営から手厚き保護を受け、奇跡的にも災火をまぬがれた京洛最古の建造物として国宝に指定されています。義空上人は、藤原秀衡の孫にあたり、19才で比叡山澄憲僧都に師事、拾数年ののちこの千本の地を得て、苦難の末本堂をはじめ諸伽藍を建立しました。

大報恩寺(千本釈迦堂)

現在は、真言宗智山派の寺院で、山号を「瑞応山(ずいおうざん)」と言い、千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)とも呼ばれます。千本釈迦堂の名前の由来は、本堂の行快作本尊(ほんぞん)釈迦(しゃか)如来(にょらい)坐像(ざぞう)が古来より厚く信仰されていること。近くに南北に走る千本通があること。千本の卒塔婆(そとば)が道に立てられていたこと。千本の桜あるいは千本の松並木が植えられていること。など諸説あります。

義空は、創建直後に正式な寺院として四条天皇へ寺格の申請をした結果、俱舎(くしゃ)・天台(てんだい)・真言(しんごん)と三つの宗派の認可を受けて、大勢の参拝者が集まる事となり、門前には様々な商売をする人も増えて、大変賑わいのある寺でした。

数少ない中世建築の本堂は、京都市街地では最古の木造建築で、一般的な密教仏堂の配置構成と異なり、本尊の周囲を行道できる常行堂の作りです。

10年間も続いた内乱「応仁の乱」や「明徳の乱」などのいくつもの戦火も免れ、国宝に指定されています。

書籍:千本釈迦堂 大報恩寺の美術と歴史

書籍:千本釈迦堂 大報恩寺の美術と歴史

本堂創建780年記念事業として出版される本書は、大報恩寺の沿革を各種の資料を使って論述するとともに、個々の文化財については最新の研究成果を反映するものです。本書をお求めの際はお近くの書店でお取り寄せください。

  • 大型本:207ページ(31x22.4 x28cm)
  • 出版社:柳原出版 (2008/12)
  • ISBN-10:4840950210 ISBN-13:978-4840950213
  • 発売日:2008/12
  • 価格:8,400円