大報恩寺では年間を通じて、さまざまな行事やお祭りを開催しています。お誘い合わせのうえ、ぜひ歴史ある当寺へお越しください。
2月節分 | 節分会 | おかめ福節分として有名。厄除祈願法要の後、茂山狂言会社中による鬼追いの儀、つづいて各界名士による福豆まきが行われる。 |
3月22日 | 千本の 釈迦念仏 | 遺教経会といわれる。第二世如論上人、文永年間にはじめられ、兼好法師の徒然草に名高い。 |
5月8日 | 釈尊花祭 | 釈尊の降誕を祝う灌仏会。(花御堂に甘茶をささげる。) |
7月9~12日 | 陶器供養会 | 土を奉祀し、陶器供養。全国陶器市で賑わう。 |
8月8~16日 | 精霊むかえ・ 六道詣り | 全国唯一の六観音と結縁。 |
12月7日~8日 | 成道会と 大根焚き |
お釈迦様が、さとりを開かれた日にちなんで行われ、諸病封じ、健康増進を祈願する行事です。 |
大報恩寺の本堂建築の際に、内助の功で夫の大工棟梁「高次(たかつぐ)」を助けながらも、なお夫の名誉を汚さないようにと自害してしまった妻「おかめ」に因んで建立された「おかめ塚」とともに800 年近く伝承されて来た行事が『おかめ福節分会』です。
当日は、年男や女性たちがおかめの輪袈裟を身につけ面をつけて、本堂で加持を受け、法要を終えると茂山狂言社中によるユニークなおかめ福節分の狂言があり、そのあと厄除け鬼追いの儀として、豆まきが行われます。
また、法要の前には番匠保存会による木遣音頭・上七軒の舞妓により、おどりの奉納もあります。
この行事への参加を以て、おかめの貞淑と福徳円満、縁結び、お多福招来を祈願し、一年の厄除けを行います。
毎年、多くの参拝客で賑わう大報恩寺の節分にお参りされてはいかがでしょう。
大報恩寺の第三世慈禅上人(じぜんしょうにん)によって創められた「成道会」は、お釈迦さまの「さとりの日」を慶讃して毎年12月7日と8日に盛大、かつ荘厳に行われていました。
「成道会」は、お釈迦様が修行中に悪魔の誘惑に負けず、12月8 日の夜明け前に明星出現と同時に「さとり」を開かれた事にあやかって、それから後、法要の度に、4本の大根を縦半分に切って8本とし、切り口に釈迦の種子(梵字)を書いて供え、参詣者への「悪魔除け」とされました。
その後「悪魔除けの大根」は、他の大根と一緒に炊き上げて、参詣者に振る舞われたのが「大根炊き」のはじめと言われています。
今に伝わる「大根炊き」には、「諸悪病」を取り除き、健康増進を願う信徒の皆さんによって継続され、12月7・8 日の両日には法要を行い、味付けして煮込んだ大根をご来場の皆さんと共に頂いています。
当山、本尊釈迦如来の方便化身とする地天尊を勧請し、日常の生活に欠かすことのできないせともの類を祀り、感謝の誠を捧げ、家内安全、健康増進を祈り、併せて陶器業界発展のための祈願法要を行います。
お盆を挟む季節の8月8日から16日の間、大報恩寺に安置されている重要文化財の「六観音菩薩像」の六道信仰によって、6つの道に迷えるご先祖様や縁者のすべての精霊をここにお迎えして、供養することで仏様の救いの力を頂き、罪滅ぼしと招福を祈る行事で、「精霊迎え」とも呼ばれています。
普段は秘仏として、公開されていない文化財のご本尊・釈迦如来像もこの期間だけはご開帳されます。
「六道参り」が行われる夏休みの時期に、お揃いでお参りにお越しください。
大報恩寺の境内中央には、「阿亀桜(おかめさくら)」の名で親しまれる大きな枝垂れ桜が、春先に満開を迎えます。「阿亀」の像の正面に咲くこの美しい桜は、あたかも夫を強く想いながら自害した妻の魂を慰めているかのように、静かな寺院の庭で春を告げています。